Illustration by Undraw

【2019年版】企業ブログによるコンテンツマーケティングで集客を実現する方法【記事作成シート公開】

By SHIHO KAMBARA12 min read

企業ブログでコンテンツマーケティングを行っているが、成果に繋がらない。どんな記事を書けば検索結果の上位に表示されるのかわからない。そんな企業の担当者様向けに、Googleの最新の評価基準と、成果につながる記事の作り方をご紹介します。

右下の四本線のボタンをタップすることで、記事のどこからでも目次にアクセスできます。

”SEO対策”からコンテンツマーケティングへ

undraw search engines nn9e

従来、「ホームページで集客」といえば、「SEO(検索エンジン最適化)」に取り組むべきであるという潮流がありました。

しかし現在、検索エンジン以外にも、TwitterやFacebookをはじめとするSNS、メルマガやLINE@など、ユーザーの流入経路(チャネル)は多様化しています。

実際、私が運営していた月間30万PVのブログメディアでも、流入の8割はSNS経由でした。

また、今までの”SEO対策”とされてきた、「キーワードをたくさん入れる」「とにかくたくさん記事を増やす」やり方も、「よりユーザーに評価され、滞在時間の長い記事を上位表示する」というGoogleの検索アルゴリズムの改良によって、淘汰されつつあります。

実際に、一世を風靡した「まとめサイト」のGoogle検索順位も、内容の薄さ・専門性のなさにより、落ちています。

そんな状況下で、SNS流入を増やすための「読んだ人がシェアしたくなる」コンテンツ、リピーターを増やすための「何度もサイトに訪問して更新をチェックしたくなる」コンテンツの重要性が高まっています。

このような、ユーザーにとって価値あるコンテンツを発信し続けることで長期的にアクセスを獲得し、ファンを作り出すマーケティング手法を「コンテンツマーケティング」といいます。

つまり、従来の「質より量」のSEO対策から、「ユーザー本位のコンテンツづくり」を行うことで、結果的にSEO対策にも繋がっていく、という流れにシフトしつつあります。

今回は、中小企業の担当者様向けに、そのような良質な記事を作り継続的にアクセス流入を増していくための、具体的な方法論を中心に紹介します。

また、この方法論を、質問に答える形で簡単に実践できる「記事作成シート」も記事末尾に添付させていただきました。ぜひダウンロードの上、ご利用ください。

まず頭に入れたい、「E-A-T」の概念

undraw blogging vpvv

Google社は公式の品質ガイドライン (2019年版) の中で、Google検索アルゴリズムの評価においては、

  • 「NeedsMet」
  • 「E-A-T」

の2つの概念が重要であるとしています。

「 NeedsMet」とは「ユーザーの需要、知りたいことに的確に答えているか」

「E-A-T」とは「専門性・権威・正確性」の英語の頭文字を取った略語です。

つまり、「専門性、権威、正確性」が高く、なおかつ、「そのページを見れば、ユーザーは探していた答えが見つかる」ページが、検索上位になりやすいということです。

「E-A-T」が満たされているページの例として、この品質ガイドラインには

  • 医療に関する団体のメンバーや医師によって書かれた、医学的な記事
  • プロのジャーナリストによって書かれたニュース

が挙げられています。

「E-A-T」について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

検索で上位表示されるためのSEOとEAT【2019年版Google公式見解を翻訳】

記事にすべきトピックの決め方

Googleの「E-A-T」の概念は、そのまま「どんな記事を書いたらユーザーに喜んでもらえるか」にも繋がります。

つまり、あなたが不動産会社のメンバーなら、

  • 「不動産のプロが教える、中央線の穴場駅」-- 「中央線 穴場 駅」などで検索
  • 不動産のプロが教える、家賃交渉の方法」-- 「家賃交渉 方法」などで調べる
  • 「不動産のプロが教える、買っちゃダメな東京の中古マンションの特徴」 -- 「中古マンション 買うべき 特徴」などで調べる

のように、自身の専門性を活かしつつ、検索してまで知りたい!と思う人がいるイメージがわく内容を書けばいいのです。

さらに、企業ブログによる集客を目的とするなら、

「どのようなターゲットに来てほしいか?」まで落とし込む必要があります。

undraw people search wctu

たとえば、上に挙げた3つのテーマのうち、賃貸を探しているユーザーではなく、マンションを買いたいユーザーを集客したいなら、まず書くべきは

  • 「不動産のプロが教える、買っちゃダメな中古マンションの特徴」

の記事となるでしょう。

この時、ある程度、ターゲットを絞るのが重要です。

コンテンツが乱立するこのインターネットの世界において、専門性のない「広すぎるターゲット」の記事のニーズは下がっていると言えます。

また、検索順位としても、広すぎるキーワードで上位表示させるのは至難の業です。

たとえば学生を獲得したい美容専門学校のブログ発信を例にとるなら、万人向けの

  • 「アイメイクのワンポイント」

よりも、

  • 「高校生向けの目的別・美容専門学校の選び方」
  • 「美容学生向けの自分をブランディングする方法」
  • 「美容学生が在学中から実践を積むための方法」

など、ある程度ターゲットを絞ったコンテンツを配信することで、流入アップが狙えると考えます。

不動産業者の先程の例でも、

  • 「不動産のプロが教える、マンションの選び方」

は広すぎるので、

  • 「不動産のプロが教える、駅近でも買っちゃダメな中古マンションの特徴」

くらいに絞るのがおすすめです。

タイトルで「ターゲット」「独自性」を伝える

世の中にあるほとんどのWEBサイトは、検索結果に出てきてもクリックされないか、クリックされたとしても、冒頭の数行を読んだだけで離脱されてしまいます。

「クリックして読んでみたい」さらに「もっと続きを読んでみたい」と感じさせるには、冒頭で「これは自分のために書かれた記事だ!」と感じてもらう必要があります。そのためには、「明確かつシャープな記事のターゲットを設定する」「記事のターゲットをタイトルで理解してもらう」の2点が必要です。

たとえば、この記事なら「中小企業の発信の担当者が、ブログ発信によるコンテンツマーケティングを行う際に、最初に頭に入れておきたいことはなにか」という問いに答える記事になっています。この中で、「中小企業」「ブログ発信」「コンテンツマーケティング」というキーワードはタイトルに入れ、クリックする以前に「どのようなターゲットに向けて」「どのような問いに答えるか」をわかりやすく伝えています。

リサーチを行い差別化ポイントを探る

undraw add notes 8cfw

さて、前章で「自分のために書かれた記事である」とタイトル・冒頭で思ってもらう重要性をお伝えしました。

たとえば「ブログ 発信」と検索して、この記事が3番目に出てきたとします。

「自分のために書かれた記事だ」と感じたとしても、内容が検索結果の1番目や2番めの既に読んだ記事と同じなら、すぐ離脱されてしまいます。

WEBに記事を書くとき、それは常に他の記事と「読む価値」を比べられているのだといえます。

また、同じような記事を書いている人がたくさんいるなら、そもそも検索上位に表示するのも難しいでしょう。

つまり、記事を書く前に、

  • 「同じような問いに答える記事にはどのようなものがあるか?」
  • 「それらの記事の内容に不足している観点はなにか?」

をリサーチして、差別化ポイントを明確にする必要があります。

例えば、この記事なら、同様の「ブログ集客」「コンテンツマーケティング」を検索して、次の2つの観点を差別化ポイントに設定し、内容を構成しています。

  • 具体例、具体的な方法論までを含めて紹介する記事が少ない
  • 個人ブロガー向けの記事が多く、中小企業の担当者に向けた良質なブログ記事の作成法が網羅的に書いてある記事が少ない

また、このようにこの記事自体を作るための下準備を紹介する、つまり実体験に基づく具体例を挙げることで、理解しやすく、なおかつオリジナリティある記事になるよう工夫しています。

検索流入を獲得するためのキーワードの選定

記事を書く前に、「世の中でどれくらいの人がこの記事のトピックを知りたがっているのだろうか?」を調べるようにしましょう。

おすすめなのが、Googleトレンドで調べる方法と、Googleキーワードプランナーで調べる方法です。

例えば、「コンテンツマーケティング」をGoogleトレンドで調べてみます。

ぜひ下記サイトにアクセスして下さい。

Googleトレンド

https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

screen shot 2019 08 25 at 10 51 26

  • あるキーワードの人気がどう推移しているか
  • そのキーワードの関連ワードはなにか

調べることができます。

「コンテンツマーケティング」という単語を検索窓に入れ、「2004年からのデータ」を選択すると、下記のようなグラフが出るのではないでしょうか?

screen shot 2019 08 25 at 7 46 15

2013年から急激に上昇していることがわかります。

さらに結果の下の方を見ていくと、「関連トピック」「関連キーワード」が表示されています。

「コンテンツマーケティング」が、「広告」や「オウンドメディア」といった文脈でも語られていることや、

「コンテンツマーケティングとは」「コンテンツマーケティング 事例」「SEO」で検索されていることがわかりますね。

screen shot 2019 08 25 at 7 47 35

これらの情報を元に記事化するなら、どんなものが考えられるでしょうか?

「コンテンツマーケティングとはそもそも何なのか?」「コンテンツマーケティング事例10選」「コンテンツマーケティングとSEOの違い」などのトピックがまず思いつくのではないでしょうか。

次に、より専門的な調査ツールとして、「Googleキーワードプランナー」をご紹介します。

Googleキーワードプランナー

https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

screen shot 2019 08 25 at 10 51 36

Googleキーワードプランナーは、プロのWebマーケターが主に広告運用において使う、「検索のボリューム・関連用語を把握できるツール」です。

※ 利用には、まずGoogle広告アカウントの作成が必要です。詳しいアカウント作成方法はこちらをご覧ください。

Googleキーワードプランナーでは、以下のことができます。

  • 関連性の高いキーワードを見つける
  • キーワードの検索数がわかる
  • そのキーワードに広告を掲載する時の入札単価がわかる

たとえば、キーワードプランナーで「コンテンツマーケティング」「企業 ブログ」の検索ボリュームを調べてみます。

screen shot 2019 08 26 at 10 53 52

「コンテンツマーケティング」は6,600回の検索回数、「企業 ブログ」は480回の検索回数を持っていることが分かりました。

「企業ブログ」とは「コンテンツマーケティング」の中の一つの方法ですが、タイトルに「企業ブログ」だけを入れるよりも、「コンテンツマーケティング」を入れた方が、遥かに検索されやすい&クリックされやすそうな感じがしますね。本文中でも、コンテンツマーケティングについて言及した方が良さそうです。

Googleキーワードプランナーの詳しい使い方はこちらの公式マニュアルをご覧ください。

※ まだ広告を出稿したことがないGoogle広告アカウントの場合は、検索ボリューム数がざっくりとしか表示されないのに注意して下さい。

以下、企業ブログによる集客を最大化するための、Webサイトの最適化についてご紹介します。

ネクストアクションを計測する

企業が費用対効果の見えにくいマーケティング活動を続けることはできません。

ブログの費用対効果の高さを経営者に理解してもらい、コストを割いて良質な記事を書くためにはブログの効果、すなわち「求めるアクションにどれくらい繋がるのか」を可視化する必要があります。

このネクストアクションには、次のようなものがあり、記事の最後でしっかりと読者に伝えるようにすると効果的です。

  • 仕事依頼のための問い合わせ
  • 資料請求
  • SNSのフォロー
  • 開催しているイベントへの参加申し込み

GoogleAnalyticsを利用して、記事の離脱率・滞在時間、お問い合わせフォームなどのコンバージョン率をトラッキングするようにしましょう。そして、定期的にGoogleAnalyticsを確認して、コンテンツマーケティング施策の効果を確認するようにしましょう。

シェア導線の最適化

undraw social life 4np1

記事を読み終わったユーザーにシェアしてもらうために、シェアボタンの位置は非常に重要です。まず、Facebook、Twitter、はてなブログなどの主要なSNSへのシェア導線は、ホームページ上の目立つ位置に確保するようにしましょう。

また、TwitterやFacebookでシェアする際に、自動でタイトルとURLが挿入される仕様になっているかどうかも確認しましょう。

screen shot 2019 08 26 at 11 02 01

FacebookやTwitterに投稿して拡散する

記事を定期的に投稿するFacebook、Twitterアカウントを作り、記事を投稿したら、FacebookやTwitterにも記事を更新したことを投稿するようにしましょう。

また、過去記事も積極的にSNSに投稿しましょう。この際、ホームページ運用にWordpressをお使いの場合、自動でSNSに投稿するプラグイン(「Revive Old Post 」など)を使うとたいへん便利です。

余力があれば、LINE@も作成し、定期的に記事の更新を通知するようにしましょう。LINE@はビジネス番のLINEで、一般にメルマガの10~20倍の開封率があると言われており、ある程度ブログのファンが増えてきたら欠かかすことのできない集客ツールです。

この時、投稿時間帯は

  • 通勤時間帯である8時-10時
  • 仕事終わりの18時以降
  • 寝る前のスマホチェックを行う22時〜24時

など、ターゲットとするユーザーの活動時間に合わせて投稿しましょう。

投稿時間の指定は、

などのSNS運用ツールを利用すると便利です。

記事作成シート

弊社で実際に使用している、記事作成シートを無料で配布中です。お気軽にお問い合わせ下さい。

本作品はクリエイティブ・コモンズ 表示-非営利-改変禁止 4.0 国際ライセンスOpen in a new tabの下に提供されています。

SHIHO KAMBARA

Marketing Engineer, Cantas

CantasにてデジタルエンジニアリングからWebマーケティングまでを広く担当。東京大学在学中に経済産業省による未踏IT人材発掘・育成事業にてスーパークリエータ認定を受ける。フリーランスのマーケター兼エンジニアとして、複数メディア・サービスの立ち上げに従事。東京大学 大学院工学系研究科 技術経営戦略学 修士所属。

SHIHO KAMBARA

集客にお困りではありませんか?