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検索で上位表示されるためのSEOとEAT【2019年版Google公式見解を翻訳】

By Cantas Editorial8 min read

デジタル時代の今、検索流入を増やすことはあらゆるビジネスにおいて重要です。検索上位に表示したいならば、Googleの検索アルゴリズムがどのように順位を決めているか知る必要があります。そこで、頻繁にアップデートがなされ把握が難しいGoogleの検索アルゴリズムを、最新のGoogle公式の品質ガイドラインの翻訳を混じえてわかりやすく解説します。

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検索上位になるために

Googleの検索エンジンは、Yahoo!にも採用されています。つまり、GoogleやYahooなど日本における主要な検索エンジン上の検索結果の上位に表示されるためには、Googleの検索アルゴリズムについて理解するのが近道です。

しかし、このGoogle検索アルゴリズムは、日々アップデートを繰り返しており、定期的な学び直しが必要なものでもあります。

今回は、2019年6月更新版のGoogleの公式品質基準ガイドライン(英語版のみ)をもとに、最新の情報をお伝えします。

正確な翻訳というよりは、わかりやすく要旨をかいつまんで超訳していますので、適宜原典をあたって頂ければ幸いです。

ページ品質評価

ここでいう「ページ品質評価」とは、「このページによって、どれくらいユーザーの目的は達成されるか?」を指しています。

たとえば、「iPhone」とユーザーが検索したとき。「iPhoneの最新モデルのスペックが知りたいのか」「Apple社のiPhoneのページが見たいのか?」「今すぐ最新のiPhoneを買いたいのか?」「それとも中古のiPhoneを買いたいのか?」Google検索エンジンは、世界中の過去の検索データと、そのユーザー自身の検索履歴を元に、検索意図を推測します。

その意図を達成するであろうページを、達成する度合いが高い順に並べているというのが、ざっくりとした今の検索エンジンの考え方です。

そしてその、「ユーザーの目的を達成する度合いがどれくらい高いか」を調べるために、Googleが行っているのが「ページ品質評価」なのです。

Google公式見解においては、ページ品質をはかる上で、以下の5要素がページ品質を計測する上で最も重要であると明示されています。

  1. ページの目的
  2. E-A-T(後述します)
  3. メインコンテンツの質と文章量
  4. Webサイトの運営者に関する情報(が適切に開示されているか)
  5. Webサイト/コンテンツの作成者に関する評判

直感的に分かりやすいのは5つのうち「メインコンテンツの質と文章量」くらいで、他はハッキリしませんね。それぞれ、何を指しているのでしょうか?順番に見ていきます。

ページの目的

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ページの目的とは、なぜそのページが作成されたかという理由のことで下記などが挙げられています。

  • 意見を表明したいから
  • 他者を楽しませたいから
  • ファイルを共有したいから
  • 商品を売りたいから

そもそもの目的が不明だったり、ユーザーに害をなすことを目的としているページは最低のページ品質評価になると記述されており、その具体例としては下記が挙げられています。

  • 単に他のサイトからコピーした、オリジナリティが無い内容
  • メンテナンスされていなかったり、デザインが悪かったりと機能的でないページ
  • 自動生成された、同じようなテンプレートの大量のページ
  • 広告がサイトの一面を覆うようなデザインで、しかも広告を閉じることができないページ
  • ヘイトを広げることを目的としたページ、ユーザーを騙そうとするページ
  • なんのコンテンツもないページや、意味不明な内容しか書いていないページ
  • 正当な理由なく個人情報を聞き出そうとするページ

E-A-T

さて、この中のE-A-Tとは何でしょうか?Googleによると、これはの次の3つの単語の頭文字を取った造語です。

  1. Expertise(専門性)
  2. Authoritativeness(権威)
  3. Trustworthiness (正確性)

専門性、権威、正確性。なんとなく分かるような、よくわからないような感じですね。

具体的にどういうことなのか、品質ガイドラインでは以下のように説明されています。

・EATが高い医療のアドバイスは、適切な医療関係の組織や専門性のある医療従事者によって書かれるべきです。

・EATが高いニュースは、プロの記者によってファクトに基づいて書かれるべきです。

・税金や法律に関するアドバイスが書かれたページは、信頼できるソースから発信され、なおかつ定期的にアップデートされるべきです。

・写真やギターのような、趣味に関するコンテンツも、E-A-Tが高いと評価されるには専門性が必要です。

いくつかの話題に関しては、それほどの専門性は必要ではないでしょう。例えば商品やレストランのレビューなら、専門性がなくとも多くの人が参考になるレビューを書けるでしょう。

自分の個人的な経験をシェアすることだって、ある種の専門性を持っていると言えます。例えば、特定の疾病を持った人のための掲示板で、肝臓がんの恋人のことを書いた人がいたとします。この人は医療従事者ではないので、医療上のアドバイスではないにしても、E-A-Tが高いコンテンツとして評価されうるものです。

また、「EATが高い」と評価されるサイトが特定のカテゴリやWebサイトのフォーマットに偏っているわけではないということについて、下記のように明記されています。

ゴシップサイトや、おもしろ系サイト、Q&Aサイト、コミュニティサイトなど、どんなカテゴリのWebサイトであれ、E-A-Tが高いページだと評価される可能性があります。

とはいえ、全てのカテゴリーが同じようなE-A-Tを求められるかと言われるとそうでもなく、ネタサイトなどではE-A-Tはそれほど必要とされないと書かれています。

一方、「とりわけ高いE-A-Tが必要なカテゴリー」もGoogle品質ガイドラインの中で具体的に紹介されています。Googleはそれらを「YMYL(Your Money or Your Life)」と称しています。

YMYLなページ

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Googleはより重要度の高いトピックをYMYLと表現していて、YMYLにまつわるサイトにはより厳しい基準を課していると明記しています。

お金と人生に関するWebページ(Your Money or Your Life, 略してYMYL) は、人生に大きな影響を与えうるので、検索上位に表示されるためにはとても高いページ品質スコアが必要になります。

YMYLと判断されるカテゴリーには例えばこんなものがあります:

通販サイト、お金をやり取りするサイト

お金に関する情報サイト(税や家の購入、保険など)

医療に関するサイト

法律に関するサイト

重要なトピックに関するニュースサイト

その他いろいろ(養子、車の安全など...ご自身で判断して下さい)

メインコンテンツの質と量

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Google品質ガイドラインは、残念ながらどれくらいの量書けば十分とされるかについて明記していません。

十分な文章量というのは、話題やページの目的により異なります。一般的な話題、範囲の広いトピックについて書いて、高いページ品質と評価されるためには、狭いトピックについて書くよりもたくさんの情報量が必要でしょう。

具体例として、シベリアンハスキーについてのウィキペディアの記事の内容は、アンサイクロペディア(ウィキペディアのネタ版)に書いてあるシベリアンハスキーの項目の文章量よりも短いかもしれないけど、狭いトピックに関する記述としては十分な量が簡潔に提供されているため、より高い品質と評価される、という例が挙げられています。

Webサイトの責任者

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E-A-Tの基準の中には次の2つの項目がありましたね。

  1. Webサイトの責任者に関する情報を開示しているか
  2. Webサイトの評判/運営者の評判

「Webサイトの責任者に関する情報を開示」に関しては、品質ガイドラインの2.5章の中で以下のように説明されています。

多くのWebサイトにはお問い合わせ(ContactUs)や私達について(About Us)、会社概要(About)などの運営者に関する情報を提供するページがあります。

また、Eメールや電話番号、住所などの、連絡に必要な情報も、Webサイトのカテゴリによっては必要になります。例えばネットショップ、クレジットカード会社のWebサイトなどにおいては、問題が起きたときにユーザーが問い合わせられるように、こういった連絡先情報があることはとても重要です。

Googleは、サイトのカテゴリによって、連絡先の開示に関して求める要件を変えています。

たとえば、ネットショップに対してGoogleは厳しい確認を行っています。支払いに関するストアポリシー、両替、返品に関することなどです。

一方、ネタ系のWebサイトなどでは、それほどの連絡先情報の提供を必要とはしません。

つまり、サイトのカテゴリによっては、連絡先情報をきっちりと記載していないと、ページ品質が低いと評価される可能性が高いということです。

Webサイト/コンテンツの作成者に関する評判

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「Webサイトの評判/運営者の評判」に関しては、2.6章で以下のように説明されています。

閲覧しているWebサイトの評判を調べることは必要不可欠なことです。評判とは、レビューや引用、専門家によるすすめやニュース記事、個人ブロガーによって書かれた口コミ記事のことです。ピューリッツァー賞のようなジャーナリズムに関する賞も、良いニュースサイトであることを示す評判の一例です。

つまり、ある商品を販売するECサイトをGoogleが評価するとき、そのサイト上のユーザーのレビューや、個人ブロガーの書いたその商品に関する記事や、その商品の掲載されたニュース記事の内容などを参考にしている可能性が高いと言えそうです。

まとめ

以上、紹介させていただいたGoogle品質基準を元にすれば、

検索結果で上位に掲載されるためには

  • 自身が専門性を持っているトピックについて書くようにする
  • なおかつ、自身がどうして専門性を持っているのか、権威ある団体(例えば◯◯医師会など)に所属していることについて記事に明記するようにする
  • 運営者情報・連絡先情報を明記する
  • 内容の正確性について十分に検証する
  • 良いレビューがインターネットに蓄積されるようにする(特にECサイトの場合)

が重要であることが分かりました。

これらは、「どういうコンテンツをどんな方法で提供すれば、ユーザーが喜ぶか」とも一致します。

年を追うごとに、Googleの評価基準への対策はユーザー本位の本質的なアクションと一致するものになっています。

「とにかくいろんなキーワードをたくさん入れる」といった、従来の小手先のSEOテクニックはどんどん通用しにくくなり、顧客目線のWebサイト作りを行う会社が勝利していくと言えそうです。

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Cantas Editorial

Writer & Editor, Cantas

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