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中小企業こそSlackを使うべき8つのメリット

By Cantas Editorial12 min read

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働き方改革が求められる今、組織内コミュニケーションの生産性を高めるツールとして Slack(スラック) への注目度が高まっています。そこで本記事では、大企業だけでなく中小企業にも当てはまる Slack のメリット・デメリットについて紹介します。

目次

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Slackは社内コミュニケーションを効率化できるツール

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Slackのスクリーンショット(Slack公式HPより)

Slackは、全世界でDAU1 が1,200万を超える世界No.1シェアのビジネスコミュニケーションツールです(2019年9月時点)2

海外の組織ではNASAやBBC、IBM、日本国内では日本経済新聞社、メルカリ、クックパッド、Cygames、DeNAなどが導入しています3

Slack社が約1,600社を対象に2015年におこなったアンケートでは、Slackの導入により次のような成果が報告されています。

  • メールの量が 48.6% 減少
  • ミーティングの数が 25.1% 減少
  • 生産性が 32.0% 上昇

また、国内の例として 株式会社電通デジタル では、Slackの導入により次のアンケート結果が得られています4

  • チームにおけるレスポンスが早くなった:80%
  • チームカルチャー、コミュニケーションが改善された:70%

Slackは無料で簡単に導入できる

そんな定量的に生産性の向上が証明されているSlackですが、実は無料で導入できます。

無料プランでは、メッセージの検索が直近の1万件に限られるなどの制限はありますが、とりあえずは無料かつ無期限でSlackを試すことができます

また、Slackはチャットページがメイン画面となるという点でLINEと似ており、LINEが使えるユーザーなら迷いなく利用が開始できます。

Slack公式HPより
Slack公式HPより

Slackでは、LINEにおけるチャットルームをチャンネルと呼び、 # をつけて「#チャンネル名」と表します。上の画像では「# 年間計画」や「# デザイン・フィードバック」が AB&C カンパニー という組織内で作成されたチャンネルです。

本記事ではSlack自体の紹介は以上にとどめ、以降はSlackで得られる8つのメリットをご紹介していきます。

メリット1: 新メンバーへの情報共有が容易

第1のメリットは、過去のコミュニケーションをスクロールするだけですべて追うことができる点でしょう。

AさんとBさんの間で属人的にやり取りするEメールとは異なり、Slackではトピックごとにチャンネルを作成します。チャンネルは、話題が決まっているグループLINEのようなものだと考えるとわかりやすいです。

たとえば #SNS運用 というチャンネルを作って、そこでAさんとBさんがやり取りしていたとします。そこに後任候補として、Cさんが入り、Bさんが抜けたとします。

Eメールだと今までのAさんとBさんの、SNS運用に関するやり取りだけを効率的にCさんが把握するのは難しいですが、Slackならそれができます。#SNS運用 に、Cさんを招待すればいいだけです。

Cさんは、今の運用マニュアルが定まった経緯や、今まで起きたトラブルとその解決法などを、過去のやり取りから学ぶことができます。

新しいマーケティング担当者も、#マーケティング だけ確認すればこれまでの文脈を把握できる。
#新しいマーケティング担当者も、#マーケティング だけ確認すればこれまでの文脈を把握できる。(Slack公式HPより)

メリット2: 自然に生産性が上がる様々な仕組み

Slackでは、トピックごとにチャンネルを作成しコミュニケーションすることを紹介しました。

これにより「返信してもらいたい相手を指定する」必要がなくなるため、「もしかしたらこの情報をチームに必要としている人がいるかもしれないな」くらいの情報であっても、気軽に情報を共有できる空気感が生まれます。

また、電話やEメールでのコミュニケーションで必要とされる「お世話になっております」や「以上、どうぞ宜しくお願いいたします」などの意味のない慣習を省略することができるので、組織全体として生産性が上がります。

それから、投稿した後に間違いに気づいた場合、自分のメッセージを編集して瞬時に変更ができます。Eメールのように新しいメールとして送り直す手間も必要ありません。

さらに、スタンプ機能を使うことで生産性の向上とコミュニケーションの活性化が実現できます。

スタンプ使用例。1人が👏、8人が✨を押している。
スタンプ使用例。1人が👏、8人が✨を押している。(Slack公式HPより)

わざわざタイピングの時間をかける必要はないメッセージに対してスタンプで瞬時に返信したり、上の画像のように誰かのメッセージを盛り上げたりすることができます。

メリット3: 通知を細かくカスタマイズできる

Slackでは、チャンネルごとに通知をオンにするかオフにするか、自分がメンション(@名前)されたときのみ通知するなど、通知を細かくカスタマイズできます。

#マーケティング で尾形さんがメンション(@尾形 さん)されている(Slack公式HPより)
#マーケティング で尾形さんがメンション(@尾形 さん)されている(Slack公式HPより)

たとえば、 #sns運用 は間接的に関わっているだけなので通知が一切こないようにして、#マーケティング は管理職的な立場なので自分がメンションされたときのみ通知がくるようにして、 #カスタマーサポート は緊急性が高いのですべて通知するといったように細かく柔軟なカスタマイズができます。

この通知のカスタマイズ機能により、内容を見ないと重要性が判断できないEメールと違って、自分にとって重要なものだけ通知を受け取ることができるため組織の生産性が上がるのです。

メリット4: 忘れない仕組みがある

人間ですから、誰しも重要なことであってもつい忘れてしまうことがあります。重要なのは忘れた人を責めるのではなく、忘れが起きない仕組みをつくることです。

Slackにはメッセージをリマインドする機能があるため、たった2つのアクションで重要なメッセージを自分が望むタイミングで届け直すことができます

Slackではメッセージごとに任意のタイミングでリマインドを設定できる
Slackではメッセージごとに任意のタイミングでリマインドを設定できる

リマインドは、自分のメッセージにも、他人が自分に送ったメッセージにも設定できます。

今すぐには返信できないけど後で返信したいメッセージにリマインドを設定しておけば、返信や仕事を忘れる確率は劇的に小さくできます。

他にも、Googleカレンダーの通知をSlackに流す機能もあるため、Googleカレンダーで予定が管理されている場合はGoogleカレンダーをSlackに連携するだけで予定忘れが防止できます。

メリット5: マルチデバイス対応

SlackはWebブラウザで利用できるほか、デスクトップアプリ、モバイルアプリが用意されています。

デスクトップアプリは使いやすくてもモバイルアプリはイマイチというツールも多い中で、Slackのモバイルアプリは操作感が変わらずとても使いやすく外出先でもスムーズにコミュニケーションが取れます。

メリット6: パワフルな検索機能

Slackの検索機能は、単なる過去のメッセージや添付ファイルの検索だけではありません。

Slackでは「インスタグラム」などと検索した後に、次のように人やチャンネル、日付などによって検索結果をフィルターすることができます。

  • : 佐藤太郎さんが投稿した「インスタグラム」を含むメッセージ
  • チャンネル: #マーケティング で「インスタグラム」を含むメッセージ
  • 日付: 2020年1月6日から2020年1月10日に投稿された「インスタグラム」を含むメッセージ

さらに、それらのフィルターを組み合わせて次のように検索結果をより絞り込むこともできます。

  • 人×チャンネル: 佐藤太郎さんが #マーケティング で投稿した「インスタグラム」を含むメッセージ

このようなSlackのパワフルな検索機能を使うことで、Eメールのように過去のメールを順番に遡って膨大な時間を無駄にすることがなくなります。これもSlackで生産性が上がる理由の1つでしょう。

メリット7: 外部Webサービスと連携可能

メリット4:忘れない仕組みがある の中で、Googleカレンダーと連携できると紹介しましたが、他にもSlackと連携できるアプリケーションはたくさんあります。

たとえば、Google Driveと連携すれば、Slack上で コメント、ファイルの新規共有など、ドライブの変更に関する通知を受け取ることができるようになります。

タスク管理ツールのAsanaと連携すれば、Slack上でタスクの新規追加やタスクのステータス更新の通知を受け取ることができます。

  カスタマーサービスソフトウェア Zendesk でのタスクの割り当てが、Slackの該当するチャンネルに自動で流れている(Slack公式HPより)
カスタマーサービスソフトウェア Zendesk でのタスクの割り当てが、Slackの該当するチャンネルに自動で流れている(Slack公式HPより)

このように組織ですでに活用している外部アプリケーションをSlackに連携することでSlackをハブとし、Slackさえ見ていれば大丈夫という状態を生み出せます。

Slackと連携可能なサービスは、Slack App ディレクトリから確認できます。ぜひ活用しているサービスがあるかチェックしてみてください。

メリット8: 組織の”いま”がわかる

Slackでは、会社のそれぞれの部署や、それぞれのメンバーが「いま、何をやっているのか」を、該当するチャンネルを見れば効率よく把握できるようになります。

また、Slackにはアナリティクス機能もあるため、組織の健康状態を定量的に把握して改善することもできます。

コミュニケーションの透明性の推移を確認できる
コミュニケーションの透明性の推移を確認できる

たとえば、上の画像のように組織内のメッセージがパブリックチャンネル5、プライベートチャンネル6、ダイレクトメッセージ7のどこで行われているかの推移を確認できます。一般にコミュニケーションが不透明なほど組織のモチベーションや生産性は低い傾向があるため、ダイレクトメッセージやプライベートチャンネルの比率が上がってきたら、組織の健康状態が悪くなってきているとわかります。

ほかにも、チャンネルごとにメッセージ数やメッセージを投稿したメンバー数から、チームごとの健康状態も把握できますし、メンバー個人ごとの投稿数からメンバーのモチベーションの変化も把握できるでしょう。

こうした組織内コミュニケーションの透明性でも、SlackはEメールよりはるかに優れており、士気と生産性の高い組織づくりに貢献できます。

Slackのデメリット

デメリットとしては、次のようなものがありえるでしょう。

  • チャンネルやメンションといったカタカナ用語へのアレルギー
  • どのチャンネルに投稿すべきかわからなくなる

少なくとも後者については、次のような工夫で解決できます。

  • チャンネルを闇雲につくらずチャンネル作成の規則を設計しておく
  • 役割を終えたチャンネルをアーカイブする

いずれにしろ、多くの組織にとってメリットが明らかに大きいからこそSlackが選ばれ、Slack社が$230億以上の評価額の企業に成長しているのでしょう。

Slackの使い方に困ったときは、充実したSlack公式ヘルプセンターで解決するようにしましょう。


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  3. カスタマーストーリー|Slack

  4. 電通デジタルが2カ月で全社1400人にSlackをスピード導入! その秘訣とは?

  5. 組織内のすべてのメンバーが閲覧できるチャンネル

  6. 招待されたメンバーのみが閲覧できるチャンネル

  7. 1対1のLINEのようにAさんとBさんしか閲覧できない

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